2010/04/30

パーソナルインフラとライフスタイルクリエーション(上)

4月最後の夜は、ベストセラー「レバレッジシリーズ」の著者としても有名な本田直之さんの
『たった3つのクセを直せば人生がうまくいく』/『カラダマネジメント術』出版記念セミナーへ。
自分はまだどちらの本も読んではいないのだが、今回の講演はそれぞれの本で本田さんが言いたかったことをまとめた形のセミナーで大変勉強になったため簡単に記録として書き留めておく。
走り書きで文脈が整理されていない事や見識の違いがあるかもしれないので見つけた場合はご指摘いただきたい。


・『たった3つのクセを直せば人生がうまくいく』

どんなにオシャレでかっこいい家を建てようとしても、肝心のその家を建てる地盤がしっかりしていないといつか家は傾いてしまうし地震が起きたら簡単に崩れてしまうのと同じように、我々も自分自身の地盤を固めるべく「パーソナルインフラ」を整えるべきである。
そのためには「思考負債」を減らすこと。人間の性格はすぐには変わらないが、考え方は一瞬で変えることができる。本田さんが培ってきたシンプルで簡単なクセは以下の3つ。

①内部要因思考をする
何かうまくいかないというときに思ってしまいがちなのが「自分以外の何かのせいにする」という他責思考。
「会社が悪い」「景気が悪い」「上司が悪い」「部下が悪い」「彼女(彼氏)が悪い」。これを外部要因思考と言うが、クセになってしまうとドンドン「思考負債」が貯まっていくことになる。
この逆に内部要因思考とは「自分が変われることは?」「自分にできることは?」「何か努力できることは?」という自分が要因となる考え方をクセにすることで「思考資産」を貯めていくということ。

②工夫行動思考をする
人間は言い訳をする生き物である。
「時間がないから。」「お金がないから。」「会社員だから。」などという言い訳を言って行動することを止めてしまういわゆる「言い訳思考」の人が圧倒的に多い。
言い訳思考ではなく「工夫行動思考」をしよう。常に「どうすれば出来る?」のかを自分に問いかける。
本田さんは大学出たての頃、貯金が無かったが先輩のベンチャー企業にアイデアを持ち込んでコンサル契約のような形で収入を得たらしい。また、アメリカに留学する際にも1000万円を考え抜いて行動してどうにか捻出したという。
「それは他人の話で自分には出来ない。」のではなく、どうすれば出来る?どう行動すれば出来る?を常に考え、調べ、行動する努力が必要。
また、本田さんはときどき時間家計簿をつけるらしい。睡眠時間、移動時間、仕事時間、休憩時間などにそれぞれどれくらいの時間を使ったか記録することで無駄な時間やプール時間などが見つかる。

③思考閾値(しこういきち)を上げる
人間の思考は体を鍛える筋トレと同じで、負荷をかければかけるほど鍛えられる。
「自分は忙しい」「いっぱいいっぱい」自分には無理だ」と考えていると思考閾値は自然と下がっていく。
思考発展させるには客観視することが重要で、特に周りにいる自分が凄いと思っている人と自分を比べてみること。
「自分は他の人と比べ、大変なのか?」「自分、まだまだじゃないか?」と常に考えることで思考発展は期待でき、思考閾値は上がっていく。
本田さんは社員が「忙しい。」等の言葉を発するときいつも「オバマ大統領よりも忙しいのか?」と問う時があるという。自分より忙しい人がいるという意識が芽生える。

以上3つが思考負債を減らすクセ。
この3つの方法をクセづけして「パーソナルインフラ」を強くしていこう。

〜つづく〜

2010/04/29

美容業界の未来

昨夜は渋谷にて下北沢で働いている美容師の友人と会食。
一時期は「カリスマ美容師」なる存在まで登場してある種のムーブメントだった美容業界もここ数年で大変厳しいことになっているらしい。実際普段歩いていてもヘアサロンの数には驚くばかりだが、需要を取り込めず個人の美容室などバタバタと潰れていっているとのこと。
ということで今日はそんな窮地に追い込まれた美容業界の未来を少し考えてみる。

その美容師の友人も嘆いているのだが、自分の働く店の戦略が中途半端で新規顧客を取り込んでもリピートが望めないらしい。現実に「1000円カットの店」の需要は増えているようだし、それとは逆に法外な値段を提示している美容院もある。しかし既存の店のおそらく9割以上はその両方にも属さない中間価格帯。東京なら5000〜6000円といったところだろう。
正直、消費者の心情として「別の店に行っても仕上がりはそんなに変わらないだろう。」という前提があるのだ。それなら1000円でも500円でも安い店に行くというのが当たり前となってしまうが、こうなると価格競争に巻き込まれてどこもかしこも自滅するのが落ちである。美容室というのはそもそも立地条件は重要になってくるし結構な面積を取っているところが多い。また人件費もばかにならないことを考えても時代の流れには乗っていない気がしてならない。
そもそも「技術」と「サービス」で勝負しようという業界では「店」の存在は必要なのだろうか?

話は少し変わって、海外で街を歩いていても日本程美容室を見かけないことを不思議に思う。
真相はわからないが、一つの例として挙げるのが「出張カット」の存在。facebookなどのSNSメディア上ではカットのギャラと交通費を支払ってくれると指定した時間と場所に来てくれる、という美容師さんが存在する。自分が所属する店があるのかどうかまではわからないが、そんなことは正直どちらでも良くて、その人個人がネットで告知を出し、個人の客が指名をしている。ようするにフリーエージェントの美容師だ。美容師とは極端に言うとハサミがあれば成り立ってしまう商売なのであとは客がいればいい。ネットを利用すれば広告費は無料だ。美容師とは激務薄給の職業であるというのは有名だが、この商売なら一日に3人程度集客し、一人から出張手数料を含めてザックリ5000円+交通費程度を受け取れば若い人なら店に属するよりも収益率は高い。また、自由な時間を使って他の仕事も出来る。(メディア、イベントのヘアメイクなど)
こんな仕事のやり方が出来てしまえば、そもそもの「店」の存在など必要なくなる。

これを更に発展して考えてみたのが「美容師出張派遣」の登場。
美容師仲間のネットワークは意外と広いらしいので、所属店が潰れて路頭に迷った美容師たちと手を組み「出張美容師.com」みたいなサイトが出てくる可能性を予想してみる。WEBサイトに美容師たちのプロフィールや作品のイラストなどを掲載する。カット中の動画などでもいい。その上でフォームから日付と時間、場所などを入力し「ポチッ!」。これで髪を切りに来てくれたら忙しい現代人が多い世の中では双方の利害関係が一致するのではないか。もちろん「支払いは予約時にクレジットカードにて!」。

美容師のフリーエージェント化。今日はそんな未来を予想してみました。

2010/04/23

HTC Desireの衝撃。

本日、話題のHTC Desireの実機をヨドバシカメラ新宿西口店にて触ってきたので感想を少し。

まずUI(ユーザーインターフェース)にビックリ。
DesireはGoogleが開発したOSであるAndroidを搭載した機種だが、台湾のメーカーであるHTCが端末を作ったためHTC senseという独自のUIが採用されている。
発表当初は「独自UIなんていらねーよー。シンプル is ベスト!でしょ。」とか思っていて否定的だったのだが実際に触ってみてビックリ。無駄なオプションどころか機種の魅力をより一層ひきたてている。
Home画面を指でつまむと起動中のタスクが一覧で表示されるのだが、この操作感はiPhoneよりもApple的。iPhoneはOS4.0でHomeボタンをダブルクリックすることによるマルチタスキングに対応するけれど、むしろこちらを採用した方がいいんじゃない?と思えるほど。
iPhoneOSに慣れすぎていて無いのが当たり前になっていたマルチタスキングだが、やはりあるのと無いのでは世界が違う。特に僕のようにWebサーフィンをしながらGoogle ReaderやTwitter、Evernoteなどを連動させたい人には必須ですよね。

UIが印象的過ぎて最初に書きましたが、次はデザインについて。
サイズはiPhoneとほぼ同じだけど、持った感覚で言うとDesireの方が横幅が短く縦長で持ちやすい印象だった。これはサイドのフォルムがスッキリしているのと、裏面のラバーコーティングのお陰だろう。
色は国内ではブラウンのみ。黒に近いダークブラウンなんだけど、これは好みがわかれそう。個人的にも重厚感のある真っ黒が欲しかった。

iPhoneとの一番の違いは前面の4つの物理キーと光学式トラックボール。
2年前にiPhoneを触ったとき、「もう物理キーは必要なくなる!」と宣言していたにも関わらず、やはりあったらあったで便利ですね。ボタンの位置など慣れたらどんどん使いやすくなりそう。
光学式トラックボールは初めて触れたのですが、使い道がイマイチわからなかった。これはおそらくiPhoneには無い一番の特徴なので開発者は試行錯誤の段階なのだろうが、上手く使ったアプリなどが登場する予感。要注目ですが、ブラウジング等する場合は今のところそんなにメリットを感じませんでした。

最初の所感としてはこんなところですが、ようやく「iPhoneじゃなくても良い機体」が出てきたのではないかという印象。今までのWindows Mobile機やAndroid機(Xperia含む)はiPhoneのワクワク感とサクサク感を体験した後にはとてもじゃないが乗り換えることが出来ませんでしたからね。

「よーし予約するぞ!」と気合いを入れたのですが、27日発売分はもう既に完売してしまい、次期出荷分はヨドバシ新宿では5月末~6月になるとのこと。なにそれ・・・
ということでどうしても27日に手に入れたいという人はキャンセルが出そうな大きな店舗をたくさんまわって運良ければ・・・って方法しか無さそうです。

2010/04/07

good by 23, hello 24.

明日、24歳の誕生日を迎える。
ありがたくもこんな僕を慕ってくれている友人がZepp Tokyoで行われるJamie Cullumのライブに連れて行ってくれるらしく、明日は寂しい思いをせずに済みそう。

23歳は心を鍛えられた年だった。
たくさんの人と会いたくさんの物を見て素晴らしい経験が出来たが、それを受けて24歳の自分に向けて言える事は「学びの心」を忘れないでいること。
この1年は本を100冊読んだ。RSSリーダーで読んだエントリー数も1万は下らない。twitterも始めた。人の話もたくさん聞きに行った。でもまだまだ足りないしステップアップが必要だ。なにせ今はまだ自分がgiveされている状態だから。

インプットされてばかりではいつまで経っても受けて側の人間だ。これからは人にアウトプットし続けることが出来る人間になりたい。それも、他の人へのフィルタリングの役目を担う存在になりたい。
学ぶことを続ける。そして学んだ事を自分なりの考えでフィルタリングしアウトプットする事を続ける。

そしていつまでも忘れないでいたい。

Steve Jobsが言った言葉。
「stay hungry, stay foolish.」

孫正義が言った言葉。
「志高く。事を成せ。」